冬の風物詩、心温まるCMの始まり
冬の風物詩とも言えるJR東海の「クリスマス・エクスプレス」CMシリーズ。
1988年から始まったこのシリーズは、数多くの女優たちがヒロインとして出演し、日本中に感動を与えました。
この記事では、そのヒロインたちの役割と、彼女たちの演じるキャラクターが時代とともにどのように変化していったのかを探ります。
CMシリーズの背景と社会の変遷
テーマソングは山下達郎の「クリスマスイブ」です。
1983年12月14日にアルファ・ムーン(現・ワーナーミュージック・ジャパン)から発売された山下達郎の通算12作目のシングル。
日本のクリスマスソングの定番曲と言うほど解説不要の名曲です。
このCMシリーズの核となるのは、愛する人への深い思いです。
初期のCMでは、女性が地元で男性の帰りを待つというシチュエーションが多く描かれました。
しかし、バブル経済の崩壊とともに、社会の構造が変化し、女性の役割も変わり始めます。
1992年には、ヒロインが積極的に恋人に会いに行く姿が描かれるようになりました。
ヒロインごとの物語とその影響
1988年 深津絵里 – 温かな待ち人
生年月日 | 1973年1月11日 |
身長 | 156cm |
血液型 | O型 |
出身地 | 大分県 |
所属事務所 | アミューズ |
2024年1月現在の年齢 | 51歳 |
キャッチフレーズは「帰ってくるあなたが最高のプレゼント」でした。
1988年のCMでヒロインを演じた深津絵里は、待ち合わせをするシーンで視聴者の心を捉えました。当時なんと15歳!
彼女の繊細な表現力が、恋する女性の心情を繊細に描き出しました。真っ赤な口紅など時代を感じさせてくれます。
このCMはすぐに反響を呼び、すぐに続編が決定したほどでした。
この役をきっかけに、深津絵里はその後も映画やドラマで幅広い役柄を演じ、日本のエンターテイメント界で確固たる地位を築きました。
現在も深津絵里さんは女優として大活躍されています。
1989年 牧瀬里穂 – 恋の予感を胸に
生年月日 | 1971年12月17日 |
身長 | 157cm |
血液型 | B型 |
出身地 | 福岡県 |
所属事務所 | ジェイアイプロモーション |
2024年1月現在の年齢 | 52歳 |
キャッチフレーズは「ジングルベルを鳴らすのは、帰ってくるあなたです…。」でした。
1989年のCMに出演した牧瀬里穂は、ジングルベルの音色と共に恋人の帰りを待つシーンで魅力を発揮しました。
彼女の清楚でありながらも強い内面を持つキャラクターは、多くの視聴者に愛されました。
牧瀬里穂は、このCMを機に数々の映画やドラマで主役を務め、日本の映画界に大きな足跡を残しました。
牧瀬里穂さんは現在も女優として大活躍されています。
1990年 高橋里奈 – 純粋な恋心の象徴
生年月日 | 1968年11月17日 |
身長 | 170cm |
血液型 | A型 |
出身地 | 埼玉県 |
所属事務所 | ネイムマネジメント |
2024年1月現在の年齢 | 55歳 |
キャッチフレーズは、「どうしてもあなたに会いたい夜があります。」でした。
1990年のCMでヒロインを演じた高橋里奈は、純粋な恋心を体現するキャラクターを演じました。
公衆電話から彼氏に電話したが出ない・・・。女性の不安になる心が描かれています。
彼女の自然体の演技は、若き恋人たちの繊細な感情を見事に表現し、多くの視聴者に感動を与えました。
高橋里奈は、このCMを通じて、若手女優としての注目を集め、その後のエンターテイメント界での活躍のきっかけとなりました。
高橋里奈さんはモデル・歌手・ラジオパーソナリティ・アーティストとして多岐に渡り活躍されています。
1991年 溝渕美保 – 儚げな恋心
生年月日 | 1972年3月27日 |
身長 | ー |
血液型 | A型 |
出身地 | 徳島県 |
所属事務所 | 元フロム・ファーストプロダクション |
2024年1月現在の年齢 | 51歳 |
キャッチフレーズは「あなたが会いたい人も、きっとあなたに会いたい」でした。
溝渕美保は、大きなツリーの下で恋人の出現を待つシーンで、視聴者の共感を呼びました。
彼女の儚げな表情と演技は、深い感情を喚起する力がありました。
しかし、彼女はCD1枚、ドラマ・映画に1本出演後に芸能界を引退し、一般人として新たな人生を歩み始めました。
お元気であることを祈るばかりです。
1992年 吉本多香美 – 恋を求めて旅立つ
生年月日 | 1971年10月13日 |
身長 | 162㎝ |
血液型 | A型 |
出身地 | 埼玉県 |
所属事務所 | アートプロモーション |
2024年1月現在の年齢 | 52歳 |
キャッチフレーズは、「会えなかった時間を、今夜取り戻したいのです」でした。
吉本多香美は、1992年のCMで、遠くの恋人に会いに行くヒロインを演じました。
彼女の演じるキャラクターの積極性は、当時の女性の社会進出を象徴していました。
吉本多香美自身も、このCMの後、ドラマや映画で活躍し、多くのファンを魅了し続けました。
2001年にアメリカ人と結婚、4年ほどで離婚して2010年に再婚。
東日本大震災がきっかけで沖縄県石垣島に移住されています。
2000年 星野真里 – 時代を映す鏡
生年月日 | 1981年7月27日 |
身長 | 156㎝ |
血液型 | O型 |
出身地 | 埼玉県 |
所属事務所 | トルチュ |
2024年1月現在の年齢 | 42歳 |
キャッチフレーズは「何世紀になっても会おうね」でした。
2000年のCMで星野真里が演じたヒロインは、新幹線に飛び乗るシーンが印象的でした。
なんと深津絵里さんと牧瀬里穂さんが妖精のようなサポーターとして登場!これは昔からのファンの人には嬉しかったんじゃないでしょうか。
彼女の演じたキャラクターは、より自立した現代女性を表しており、社会の変化を映し出していました。
星野真里は、その後も様々なドラマや映画で活躍し、新しい時代の女優としての地位を築きました。
現在も女優として大活躍されています。
CMと社会の変化の共鳴
「クリスマスエクスプレス」シリーズは、単に恋人たちの物語を超え、時代の変遷を映し出す鏡のような存在です。
ヒロインたちの描かれ方一つをとっても、社会の女性観、恋愛観の変化が見て取れます。
このCMシリーズを通して、日本社会の微妙な変化を感じ取ることができるのです。